2012年3月15日木曜日

136 「とりあえず、5年」の生き方、という本を買った

「5年、ねぇ・・・」。
たぶん、食う→寝る→寝る→寝る→食う→(以下ループ)ですっ。

本屋さんって、ホントに不思議な空間だと思う。無意識に本に引き寄せられて歩いているような感じがする。

たとえば、今日、いつも行くジュンク堂で、心理学の棚のところを端から端まで何気なく背表紙などを見ながらゆっくり歩いていたら、こんな本が表紙を向けて置かれていた。

「とりあえず、5年」の生き方(諸富祥彦・著)




初版第1刷は2010年12月5日と、ちょっと前の本だが、この「とりあえず、5年」というのが気になって手に取った。
表紙と背表紙にそれぞれ、

  • 「悔いのない人生」のつくり方
  • 「いつかしたい」ことは”今すぐ”始めよう!

とある。悔いのない人生はともかく、「今すぐ始めよう!」にグッときた。もっとも、自分はあばうとなんで、「とりあえず」というのにいちばんグッときたのだが。

でも、またライフハック系なのかもと、少々用心して「はじめに」の部分を立ち読みしてみた。←こら。
すると、先日、@mehori堀正岳さんがブログで書いていたことと同様のことが書かれていて、一気にこの本の信憑性が増した。


多くの人は、たとえば今40歳であれば、あと40年くらいは生きるものだと漠然と感じているかもしれません。(中略)
しかし、「平均」はあくまでも「平均」の話です。自分自身がたとえばあと5年後に52歳で死んでしまえば、それですべては終わり。私にとってはこの5年がすべてで、いくら「平均」がどうであれ、まったく関係はなしです。

さらに著者の諸富祥彦氏は、こう続ける。

人生最大の保険は、死んだあとで遺族に支払われるお金などではなく、たとえ死が予定外に早く訪れたとしても後悔しないですむように、「この人生で本当にしたいこと、しておくべきことを前倒しして、確実にやっておくように」日々心がけて生きることなのではないかと考えるようになったのです。

そこで、諸富氏が「確実にやる」ための時間を5年に設定したのは、

実際10年後となると、自分が生きているかどうかも定かではありません。けれど5年くらいであれば、私もまだ、ほぼ確実に生きているように思えます。そうだとすれば、あるかないかもわからない10年後をあてにして、長期の人生計画を立てて「したいことは先送り」「今は我慢、我慢」で生きていくのは、やはりリスクの高すぎる人生計画といわざるをえないでしょう。
さらにいえば、私のこれまでのカウンセリングの経験では(もの書き写真堂注:諸富氏は心理カウンセラー)、人生に吹く流れのようなものは、おおよそ、5年周期程度で切り替わっていくように思われます。
(中略)
こうした考えから、本書で私が提案するのが「逆算式人生5カ年計画法」です。
おそらくはまだ生きており、それほど自分に大きな変化も生じていないと思われる「5年後」に視点を置いて、そこから現在へと逆算式に、「仮に5年後に死んでも悔いが残らないように、いつ何をしていくか」計画を立てて、2週間以内に具体的なアクションを起こして、実行していく方法です。

また、諸富氏がこの本で伝えたいメッセージがいくつか挙げられていたので、自分がグッと来たものを列挙してみた。

  • 「もし明日死んでしまうとしたら」と日々自分に問いかけながら生きる。「今日一日が人生最後の日」と思って日々を生きること。
  • いつかしたい、そのうちやってみたいと思っていることは、先延ばしせず、今、やる。そのうちやってみたいことは、前倒ししてやる。
  • 人生でもっとも大切なのは時間。そして時間のなかでもっとも大切なものは、大切な人とのふれあいの時間。仕事のスケジュールを入れる前に、大切な人とのふれあいの時間を先に手帳に書き込むこと。
  • したいかしたくないか自分でもよくわからないことは、しない、と決める。そんなことのための無駄な時間はない。だらだらと習慣化した無駄なことに時間を浪費しないように「Not To Do リスト」を作ること。
  • いったん立てた目標や計画に固執するのはやめる。無駄だと思ったら、思いきって放り捨てる。
  • 2週間以内に何も始めない人は結局、いつまでたっても何もしない人。(赤字はもの書き写真堂)
  • 2週間以内にすべきこと、できることについて、具体的な行動をどんどん手帳に書き込んでいく。
  • 「お金という幽霊」にとりつかれて生きていくことがないように、自分なりのお金の哲学をもつ。
  • これから5年、どう生きるかと思いをはせる「ひとりの時間」を定期的にもつ。

うう、耳が痛い、いや、目が痛い。
ざっと書店で立ち読みしてから購入したので読み込んでいないため、さわりの部分だけの紹介になったが、具体的な行動に移せるよう20枚のワークシートも付いているので取りかかりやすそうな本だ。

では、「5年後、まだ生きていたら?」。

そのときは「余生」があと5年与えられた、と考えて、「これから、また、もう5年、どう生きるか」と考える(後略)

こうやって5年単位で生きていくのだそうだ。
よさげな本なので、興味のある方はぜひどうぞ。

また、この本で思い出したので、もう一冊おすすめ。

夢をかなえる10の質問にあなたは「YES」で答えられるか?(ジョン・C・マクスウェル著)



アメリカの方なので、日本人の考えかたになじまないところもあるかもしれないが、「夢」について考えさせられる、というより「夢」と真剣に対峙させてくれる本。エクササイズもある。
このなかに、「自分自身と自分の夢に、もっとしっかり向き合う」ための質問として、

あと5年しか生きられないとしたら、何をするか?

というのが出てくるのだ。
ちなみに、もの書き写真堂が出した答えが「ねことまったり生きる」。ブログタイトルまんまだった・・・。「ねこまたり」って、ねことまったり生きる、の略なのだ。

この2冊で「とりあえず5年」の人生を考えてみては?

それにしても、リアル書店って、こういう本との思いも寄らない出合いがあるからいいね。

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