2014年6月27日金曜日

0853 OLYMPUS STYLUS1を約1ヶ月使用してみて(その1)

OLYMPUS STYLUS1を購入してそろそろ1ヶ月。
びっちり毎日使ったわけではありませんが、ここで使用感などをまとめてみようと思います。

そもそも、日常使いで手軽に持って行けるコンデジは個人的に必須で、Nikon COOLPIX P300の後継として機種選定していた経緯はこれまでブログに書いたとおりです。
しかし、実際に購入したのはOLYMPUS STYLUS1、それも300mmの望遠でf2.8というところに惹かれたからでした。これは、当初の目的からやや外れていた点で、我ながら意外な点でした。
では、1ヶ月使用してみて気に入っている点、イマイチな点などを挙げていきます。

【気に入っている点】
1 さんにっぱ!(300mmでもf2.8)
これは一番最初の選考時には全く眼中になかったスペックでした。それが、旅行中に飛行機や鳥、近所のエゾリスなどを撮るようになり望遠レンズが欲しくなったのでした。
f2.8の明るさで、これだけコンパクトボディで、しかもコンデジで300mmを持ち歩けるというのはそうそうありません。コスパも抜群です。
(ISO3200 300mm f2.8 1/80)
(ISO800 28mm f8 1/800)
(ISO800 300mm f8 1/2000)
2 マニュアルフォーカス
マニュアルフォーカスは選考当初から欲しかった機能です。デジイチでもそうなんですが、小さいものや、花弁などたくさんの細かいものがある被写体はオートフォーカスにすると思わぬところにピントが来ているときがあります。だいたいは奥ピン。
こんなときはマニュアルフォーカスにして確実にピントを合わせたいところです。
(ISO800 100mm f2.8 1/60 0.3ev)
(ISO800 242mm f7.1 1/1000)
STYLUS1でしたら、右手側のレンズ横にあるレバーでマニュアルフォーカスモードにし、レンズ付け根のコントロールリングでピントを合わせます。この連携が瞬時にできるので、動きのある被写体で素早くマニュアルフォーカスモードにしたいという時にも威力を発揮します。

3 ファインダーがある
これがあるためにかなりごっつく複雑な形状になってしまった感がありますが、なかなか便利なものでしたので、「ファインダーがある」というのは個人的には長所です。
日差しの強烈な屋外で液晶画面が見えにくいとき、速く動く被写体を追いかける時(流し撮り含む)などに重宝します。
(ISO1600 300mm f2.8 1/250)
動いている被写体を300mmで引っ張って追いかけるときは、ファインダーをのぞきながら追いかけるほうがフレーム内に収めやすくなります。これはデジイチやその前のフィルムカメラを使ってきた習慣によるところもありますが。
(ISO1600 136mm f5.6 1/800) 
(ISO800 300mm f6.3 1/800)
さらに上記2のように、小さいものをマニュアルフォーカスで撮影する時にはファインダーをのぞいたほうがしっかりピントを合わせることができます。

STYLUS1はマニュアルフォーカス時に液晶画面にタッチしてピントを合わせると、その部分を拡大表示してくれるMFアシストという機能拡張があります。
ファインダーをのぞくか、あるいはこのMFアシストを利用するか、好みに合ったほうを使うことができるのも良い点です。

4 Fn2ボタンにISO感度を割り当てたら便利だった
Fn2ボタンには、手ぶれ補正、WB、画質モード(静止画、動画)、AF方式、ISO感度などから1つを割り当てることができます。
もの書き写真堂はISO感度をしょっちゅう変更するので(しかも直し忘れる。上記カモの親子の写真)、これにしました。

次の5番の項目で指摘した難点もありますが、メニューを呼び出して設定するより格段に楽です。暗所でシャッタースピードを稼ぎたいときにISO感度をすぐさま変更できますから。Nikon DfのISO感度ダイヤルに次ぐ使いやすさと言っても過言ではないと思いますね。

5 コントロールリングの回転方向を変更できる。
レンズの付け根にあるコントロールリングは、撮影方法により露出設定、絞り値、ズーム方向などを設定する時に使います。
特にズーム方向を無限大の方向にする回し方は、ニコンを使っているとやはり同じ回し方にしたいです。キャノンの人も同様でしょう。

ニコン方式にするか、キャノン方式にするか、どちらかを選べるというのはありがたいです。自分が使いやすいほうに設定しておくと、とっさの時に反対方向に回して焦りシャッターチャンスを逃すなどのミスが防げます。これかなり大事です。

ただISO感度で言うと、リングを左から右に回すとその数字が動いて大きくなるのではなく、液晶画面に表示された数字の上を黄色いマーカーがリングを回した方向に合わせて動くので、数字は左から右へ大きくなる表示(ISO感度であれば、200、400、800、1600・・・と並ぶ)になっています。
マーカーじゃなくて数字が動くのであれば(1600、800,400、200と並べて表示中央に設定値が来るようにする)、戸惑うこともなかったのですが。慣れるまで少々かかりそうですが、この回転変更のオプション自体はありがたいです。

6 AFターゲット選択もデジイチみたいで便利
背面の十字ボタンの左側にAFターゲットボタンがあります。これを押して35マスのターゲット画面を表示し、十字ボタンで緑の四角枠をピントを合わせたい位置に動かします。
これはデジイチの操作と同じなので使いやすいです。
ちなみに緑枠をいずれかの4辺から外に出す操作をすると、カメラが自動でターゲット選択をするモードになります。

また、液晶画面上でピントを合わせたいところをタッチして合わせることもできますし、タッチした瞬間にシャッターが切れるモードにすることもできます。

7 視度補正ダイヤルが付いている
これはファインダーが付いている機種ならではですが、近視・遠視のいずれの人も重宝するのではないでしょうか。眼鏡の度がいまいち合わない(眼鏡を直せよ、という論議はひとまず脇におきます)、老眼になってきたなど、微妙な需要がありそうです。

8 カメラ本体ではないがOM-D用のケースが良かった
何度も書きますが、STYLUS1はかなりごっついです。厚みもあり、デジイチのような形であちこちでこぼこしています。コンデジのように小さな四角い箱ではないため、ポケットに入れて持ち運ぶということはほとんどムリ。

とりあえずハンドストラップをと思っていたら良さげなケースを見つけたので購入し、愛用しています。
0839 OLYMPUS OM-DのケースにSTYLUS1を入れて使ってみた

今までコンデジは、ひらくPCバッグなどに無造作にそのまま入れていたのですが、STYLUS1は他の荷物などとぶつかることが多く、試しにこのケースごと入れてみたのです。すると、両者の厚みがほぼ合致しぴったりに収まりました。
さらにケースはマジックテープでの開閉ですから、ひらくPCバッグに入れたまま蓋を開けて取り出すこともできます。これもかなり便利です。
(黒×黒でわかりにくいですが、ジャストフィットで収まります)



かばんを持たないときは、このケースをズボンのベルトに取り付けます。
カメラ自体も400g超ですし、ケースも厚みがあるのでかなり前にせり出し、やや歩きにくいですが、これが一番よさげだと思います。
だいたいはiPhoneとの2台持ちですから、持ち替えるときにSTYLUS1をさっとケースにしまえるので重宝しています。

長くなりましたので、イマイチな点などは別エントリに。
0857 OLYMPUS STYLUS1を約1ヶ月使用してみて(その2)
0858 OLYMPUS STYLUS1を約1ヶ月使用してみて(その3)
 
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