2011年6月4日土曜日

033 【書感】いつも三日坊主のあなたが続ける人になる50の方法

ゴールを達成したら「小さなごほうび」

0(はじめに)「書感」とは?
もの書き写真堂の造語。
書評と言うにはおこがましいので、本を読んだ感想と、本の内容を実践してみたことなどを書いた記事のことを指す。
書評と感想の間くらい。「所感」にかけている。

1 読んでみた
スピードハック研究会(SH研)でお世話になった佐々木正悟さんの本。
すでに書評がいろいろ出ているので、前置きはそこそこにしようと思うが、「いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法」の続編的な立ち位置の本。前回が「すぐやる」だったが、それを「続ける」のはなかなか難しいので、この本を出したそうだ(「はじめに」から)。

で、読んでみた。イラストや事例(掃除が苦手なアメリカ人など)で笑った。おおよそ職場で読んでいたので「くっくっくっ」「ぶふっ」と声を殺してだが。
今までの佐々木さんの本はどちらかというと、セミナーで壇上から聴衆に向かって話している感じ。この本は、セミナーの後の懇親会で佐々木さんのほか、何人かと顔をつきあわせて話している感じ。
それは佐々木さんご本人や彼の友人、あるいは「シゴタノ!」の大橋悦夫さんの体験などが多分に盛り込まれているからだろう。だから筆者との距離が近いのだ。また、それらは実体験なので現実味もある。読んでいてなんだかうまくいきそうな感じがするのだ。


2 グッと来たところ
「シゴタノ!」で、大橋悦夫さんが「グッと来たら(書評を)書く」を推奨していたので、実践してみることにした。ちなみにこの本はあっという間に読了しとります。
ということで、一番グッと来た章は、「41 常識に立ち戻る」。
・いろいろと試したけどどうしても続かないという人のなかには「親との関係が良くなかった」というケースが意外と多い。
・親に否定され続けて育った人も、モチベーションが続きにくい傾向がある。
グッと来たというより、グッと刺さったというべきか。
アクセルを踏むたびに親からブレーキをかけられ、逆に自分がブレーキを踏もうとすると、親がアクセルを踏んでくる。
いや、まさにこれ!と本に向かって言いたくなった。こういう人は「過去にしばられず、常識に立ち戻って考えてみる」のがいいらしい。
本書の事例にもあるように、「親が片付けなさいとうるさく言うから、部屋をぐちゃぐちゃにした」としても困るのは自分自身、他人は痛くもかゆくもないのだという「常識」に立ち戻れ、と。たしかに、これは自分も子供の時にやったことがあるから痛感した。

そのほかにグッと来た箇所を箇条書きで紹介。

03「あいのり」させる
・古い習慣に新しい習慣をくっつけると継続しやすくなる。
・トイレで本を読むイラストに笑った。


06 ふたつのことを同時にしない
・「すきま時間」の活用は、よほどの知力と精神力がないと困難なことを習慣化するのは難しい。きちんと時間を取ってコツコツやるのが習慣化の近道。

07 あえて丁寧にやる
・佐々木さんの事例。はみがきの5分は時間の無駄に感じる一方、野球中継をだらだら観ているという矛盾。
・大急ぎで済ませようとすると面白くない作業でも、余裕を持って丁寧にやれば苦痛でなくなる。

09 仕組み作りを一気に済ませ、後は考えずに動く
・継続できる人はモチベーションの高いうちに「自動的に継続できる仕組み」を作り、その後は何も考えずに黙々と繰り返している。
・「1日100万アクセスのブログも、最初は誰にも注目されない1エントリーから」という言葉に勇気づけられた。

18「教師」役を引き受ける
・「教えることは2度学ぶことである」。御意。
・友達を誘って、その人に教える。佐々木さんは、ふたりでやることを勉強術セミナーなどでも勧めていた。

23 環境を変える
・「習慣を変えるにはまず環境を変える」というのは、社会心理学者も力説しているところらしい。
・旅行に行く、引っ越すなどのほか、佐々木さんの電子手帳を使う習慣のために始めたこと(紙とペンを使わない、持たない)も環境を変えるという事例だそう。

24 行動を観察・分析する
・習慣を改めたい、変えたいと思っている人は、「自分の行動を分析する」ためにこの本を使ってほしいとのこと。
・「自分の行動を分析する」ということは、ある意味、自分の不格好な部分を直視することになるが、それから目をそらさず現実を直視することが習慣の継続には大切。←ここ大事。

25 時間と場所を書き出す
・「いつ・どこで・何をするか」を書いて見えるところに置いておくだけで困難なことが習慣化できる!本当かっ!「実行意図」というらしい。自分への「宣言文」にもなる。やってみよう。

33 小さなごほうびを「いつも必ず」与える
・これも大事。「ゴールを達成できた」という精神的満足のほかに、目に見える形でのごほうびは習慣化に有効らしい。
・というか、芸をおぼえる動物みたいなんだが、まあいいか。やってみよう。

3 「え〜〜〜?」と思ったところ
あまり本の内容を書いてしまうと申し訳ないので、意外だったところを2つほど。

31「やらずにおくこと」リストを作る
・Todoリストというのはよく聞くけど、「やらないことリスト」とは?「やらない」と決めることは結構勇気がいるらしい。あれもこれもとやりたい衝動を抑えるために作るのが目的。

32 壮大な計画を実行して「破る」
・この章タイトルを見て「破ったら三日坊主じゃん!」とツッコミを入れてしまった。
・「壮大な計画を立てて、途中のサブゴールを達成できたら、ちょっと破る」ということ。
・たとえば、「1年で10キロやせる計画」→「1ヶ月で1キロやせた」→「大好きなケーキを食べるという小さなごほうびを与える」。こうして「いったん破る」ことでダイエットの進行は遅くなるかもしれないが、全くごほうびがない場合より続けることができる。なるほど、長い目で見ようということか。

4 最後に
という感じで、前作「いつも先送り・・・」で始められる人になったら、これを読んでグッときたことを実践すると「継続する人」になれるような気がしてきた。

最後の章「50 頭でっかちにならずに、まず行動」で、佐々木さんがこんな言葉を挙げている。
情報収集だけで満足せず、まずは第一歩を踏み出してください。
これ、SH研で自分がよく指摘されていたことなので、思わず「ひー、すみません〜〜!」と本を前にして言ってしまった。
まず行動すること。それが、継続の第一歩でもあるのです。
肝に銘じて行動しよう!



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