2011年12月21日水曜日

114 スピードハック総決算2011でグッときた3つのこと(2)

「ちょっと!あたしたちを置いてどこ行ってたわけ?」
「ひ〜!すんません〜〜〜っ!」
前エントリに引き続き、「スピードハック総決算2011でグッときた3つのこと」の2回目。
  1. 目標を具体的な数値にする
  2. 行動のレシピ化
  3. 振り返りの4行日記
今回は、「2 行動のレシピ化」を取り上げる。

2 行動のレシピ化

★5つのツールとは?★

「レシピ」とは、「時間を大切に使うための5つのツール」のなかの3番目にあるツール。
最初にこの5つのツールをざくっと説明。

(1) メインリスト(コースメニュ−)
コースメニューは1品ずつ考えなくても料理が次々出てくるということから、スピードハック的にはTaskChute(以下TCと略)を指す。つまり、TCを見て上から順番にタスクをこなしていけば、「何をするんだっけ?」と考える努力なしにすべてが回り始める状態をいう。

(2) 時間割(コースプログラム)
TCでタスクがバッティングしないように、全体数を見渡すために作る。
あくまでもTCの補助的役割。
ワークでは、一週間分、朝5時から午前0時までの時間割を作成した。

(3) チェックリスト(レシピ)
時間の「献立」と「レシピ」を作る。
料理レシピの1番目上から作っていくと料理ができあがるように、仕事もレシピを作って上から順番にやっていけば、努力しないでも終わるようになる。
詳細は後述。

(4) カタログ(料理ガイド)
「いつかやりたいことリスト」を集めたものが、カタログ。
これをメインの「やることリスト」や、TCから落とすのがキモ。やるかやらないか、わからないものは極力TCから落とす。TCはあくまでも「今日やること」のみを入れる。

(5) レビューダイアリー
1日を振り返るための日記。これを「4行日記」で行う。詳細は別エントリーで。
「TCだけでは、全体としてどこに向かっているかわからなくなるので、レビューをやっている。全体の方向性を見返すためでもある」(佐々木さん)
「目的地に近づいているか見返すために行っている」(大橋さん)

この5つを言い換えると、

(1) 何を実行するか?
(2) いつ実行するか?
(3) どのように実行するか?
(4) 次に何を実行するか?
(5) 何を実行したか?
    となる。

    ★時間の「献立」と「レシピ」★

    前述したが、レシピを上から順番にやっていけば料理ができあがるように、やることもレシピにしてしまおうというのがキモ。このレシピはチェックリストとして機能するので、一覧にするときはチェックボックスをつけるといい。大橋さんはToodledoで作成しているそうだ(写真参照)。



    ちなみに、「献立」というのは、大きなくくりでの「やること」「タスク」に当たる。
    ワークで示された例でいうと、「帰宅後」「セミナーの準備」などだ。
    なぜ、タスクにしてTCに入れないかというと、ほんの数秒で終わるものはTC上では「0分」になってしまうためと、細かすぎてTCのタスクの行数を増やしてしまうから。

    (例)帰宅後のレシピ
    • ポケットの中身をすべて出す
    • 携帯電話充電
    • PCの電源をオンにする
    • レシートをスキャン
    • 持ち帰った書類をスキャン
    • 郵便物の開封と整理、必要に応じてスキャン
    • いただいた名刺をスキャン
    • 名刺入れに名刺を補充
    • かばんの中のティッシュとハンカチの予備を確認&補充
    • 家計簿の入力
    • 財布の中の現金の確認
    確かに一瞬で終わるものが多い。
    だが、全くTCに入れないかというとそうではなく、「帰宅後のレシピを実行する」などというタスク名で総所要時間を計上しておく。最初のレシピを開始した時間をタスク開始時間に、最後のレシピが終わった時間を終了時間として記録するわけだ。

    自分もこれに近いことをやっていたのだが、少々破綻気味だった。その理由は、上記のように細かくしていなかったこと。
    「あれ?次、なにするんだっけ?」と、一瞬でも考える隙を作ってしまって破綻していたらしい。

    こうならないために、レシピをこれでもかというくらい細かくして、たとえそれが「そんなの、当たり前じゃん」というくらい単純なものも含めて全部列挙する。上記でいえば「PCの電源を入れる」がそれかな。あとは、何も考えずに上から順番にやれば、その「献立」(タスク)が完了するようにするのだ。

    では、はじめてレシピを作るにはどうするか。
    当たり前だけど、まずやってみる。その際に、何をどれくらいの時間でできたかの記録を取ること。
    次回以降繰り返すときは、この記録に沿ってやってみる。
    そして、流れがスムーズになるまで、つまり、何も考えずに作業が完了する状態になるまで、その記録に書かれたレシピの順番を組み替える。

    レシピが効くのは、「帰宅後」のほかに「決算書の作成」「セミナーの準備」などで、ブログの作成にもレシピは効果があるそうだ。これらはテンプレートにしておく。

    ★さいごに★

    レシピ作りの注意点をまとめてみた。
    • まず記録を取ってやってみる。
    • その記録に沿ってスムーズに動くまで、順番を組み替えてやってみる。
    • どんなつまらないこと、一瞬で終わることでもレシピにする。
    • チェックボックス式にして、何も考えずに上から順番にできるようにする。
    • それぞれの「献立」ごとに、テンプレートにしておく。

    以上!
    次回は、「振り返りの4行日記」の説明。

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