2012年1月29日日曜日

128 ペンは1本でなくてもいい〜Su-Penを使ってみた



販売になるとすぐ品切れし、なかなか購入できなかったスタイラスペン「Su-Pen」をやっとゲットした。



iPadなどのアプリ「7notes」を開発した会社が作ったスタイラスペンなので、あちこちにこだわりがある。それは会社のサイトや他の方の解説がすでにあるので、ここは自分なりに使ってみた感想などを。

まず、今使っているのがワコムの「Bamboo」。
これに特に不満はないのだが、Su-Penの評判が良いので使ってみたくなったわけだ。要するに新しもの好き?


あ、ちょっ、なにそれ!安くなってるし、カラバリもあるっ!

それはさておき、まずは外観などの比較感想。

BambooのほうがSu-Penより若干長い。手に持った感じもSu-Penは短いかな?という印象。
どちらもそこそこの重さが良い感じだが、持った時の重心のかかり方がそれぞれ違う。ここは描く(書く)ものや自分のペンの持ち癖で好みが分かれるところだろう。自分の場合は、長さも勘案するとBambooが好みだ。

ペン先は、Bambooが押すとぺこぺこするラバーのような感触。iPadで使ってみると、ゴムを滑らせるようなというか、ひっかかるとまではいえないが、摩擦がかなりある。

Bambooの先端
Su-Penは表面がざらざらで固い。特殊な織りの布のように見える。触ってみると、あまりの固さに「大丈夫か?」と思った。だが、iPadに乗せると、すべるすべる。きれいに整備された氷の上でスケートしているみたい。スケート下手だけど、そんな感じ。表面のざらざらからは考えられない動きだ。
Su-Penの先端
この2本をiPadで試してみた。使ったアプリは、sketch book proと7notes。後者は、Bambooにハンデをつけないとならんかなぁとちょっと思ったが、そのまま続行。

まず横に寝ていた猫をスケッチ。
まぁ、絵のうまいへたは置いておいて、Su-Penはちょっとすべりすぎ。筆先が止まらなくて線が意図しない方向に行ったり、曲線が思った以上にふくらんだりしてしまった。かなり手戻りやら消しゴムを使った。
また、つい、リアルの鉛筆を持つ感じでで斜めにしすぎると反応しなくなったり、軌跡を認識しないときもあった。これは7notesでは同じ現象が出なかったので、ペンよりアプリのせいかもしれない。ちょっと不思議な現象。
線がうにょ〜んと外へ流れて・・・

一方のBamboo。
さすがにペンタブレットのメーカーが作ったというか、お絵描きにはこれ以上のものはないという描き心地。この摩擦のかかり具合が絵を描くには適しているようだ。適度に止まってくれるので、筆先が思ったところに止まる。ただ、筆先を上げるタイミングや角度で「はね」ができたり、いったん切りたい線がつながってしまうこともなきにしもあらずだが、だいたい及第点。
すっと線が描ける感じ
調子に乗ってもう一枚、Bambooで描いてみた


参考までに、指だけで描いた絵も。これ、線が「糸引きまくり」状態。たまたまスタイラスペンが手元になくて指で描いたんだが、指先って小指でもそれなりの太さなので、視点・終点がよく見えないというのもある。それで、無駄な線を描いたりしている。まあ、デッサン力というのも加味しないとならないのだが、この件はちょっと脇に置いて逃げる。
指先で描いたネコ

さて、次は手書き文字入力。
最初にも書いたが、7noteだとやる前から「勝負あったり」なんだけど、結果を見て「やっぱりね」と納得してもらえれば幸いだ。

まず、Bamboo。
前述した「ねっぱり感」がデメリットに。やたらに「はね」になったり、切りたい線がつながってしまい、行書風になってしまう。
そのため、変換候補がたくさん出る。まあ、正解があればいいんだけど、選ぶ手間も累積すれば結構な時間だし、そのストレスというのも侮れない。

「猫」はちゃんと認識してくれたようだ。変換候補が1つしかない。

一方のSu-Pen。
もう言わずもがな、ですな。しっかり楷書調で書けるし、変換候補も少ない。絵を描く時のデメリットだった「つるつるすべる」というのも、字を書く時にはメリットに変化。もうさらさら。字がうまくなった気にすらなるというのは言い過ぎか。でも、書いていて快適なのだ、これが。摩擦がほとんどないというのは、文字を書いている時間が長い場合に疲れないということにもつながる。


余計な「はね」がない。

ということで、結論。

絵を描くときは、Bamboo
字を書くときは、Su-Pen

以上。
え?どれかに絞らないのかって?

どれか1本じゃなければならないって法則はない!


ということに気づいたのだ。
自分のなかに「スタイラスペンはどれか1本にしなきゃならない」というヘンなルールがあったことが判明。誰も「どれか1本にしろ」とは言ってないしね。

それに、モレスキンを使い出してからこんなにペンを持ち歩いているのだから、スタイラスの1本や2本増えてもどうってことない、ということに気づいたのだ。



・・・・いや、それにしても持ち歩き過ぎか。

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