2013年1月24日木曜日

0384 そのアルバム、どうします?



先日、十数年ぶりに新聞社時代の同僚兼友人に会いました。お互いの変わらなさぶりに驚きながら、近況やら経緯やらを語り合いました。
年齢を重ねていくと、「結婚式に呼ばれた」という話より、元上司や親戚縁者の葬式の話のほうが多くなります。
そんな話題の中で気になったことをひとつ、ふたつ書いてみようと思います。ちょうど遺言書作成過程のエントリも書いていることですし。

さて、葬儀の話で一番身近だったのは、当の友人のお父さん。
急なことで葬儀の準備やら、役所の手続きやら、やることてんこ盛りで大変だったそうです。
そのあとも相続の手続き、遺品の整理など、まだまだやることが続きます。だいたい一周忌まで、遺族は多忙です。

友人曰く、一番困ったことは遺品を整理している中でのアルバムの存在だったそうです。お父さん単独のアルバムの処分に大いに悩んだそう。どうやって捨てようか、いや、そもそも捨てて良いものか…。
もの書き写真堂も経験があるので、その悩みは理解できました。ネガは受け取りましたけど、アルバムは引き続き実家に住むきょうだいに丸投げしましたー。そのネガは先日、身辺整理で処分しました。ネガだと写っているものがよく見えないので、罪悪感が薄れる感じがありましたね。

話を友人に戻します。
その友人の親戚の方がアルバム処分に困っている友人を見て、瞬く間にご自分のアルバムをすべて処分したのだとか。「子供たちを悩ませないように」という思いからだそうです。
それにしても思い切った判断ですね。

だがここで、はたと考えました。
もの書き写真堂ならどうするか?
今まさに遺言書など作っている最中です。そこに「その他一切の遺品は廃棄処分してください」では、友人の事例のように遺された者が悩むでしょう。

アルバムという「モノ」、物体として残すから遺族が処分に困るなら、生前からアルバムの写真をすべてデータ化し、遺品整理の際はデータをパソコンのゴミ箱へ。そして「ゴミ箱を空にする」。これでおしまい、すっきり・・・ということになるのかなぁ(汗)。こればっかりはやってみないとわからないし、そもそも自分は確かめられないですね。

遺族がアルバムを捨てられないのは、そこに亡くなった人の笑顔の写真があったり、その人の人生の節目節目が写っているからなのでしょうか。カメラが普及した以降に生まれた人なら、その生まれた瞬間から連綿と続く人生が綴じられているからなのかも。

確かに日記その他の文章が書かれたノートより、アルバムのほうが捨てるのに抵抗がありますね。もっとも、これからの時代はデジカメの世代になるから、たぶん数十年後にはこんな悩み(アルバムを捨てる)もなくなっているだろうと思いますが。

さて、みなさんならどうしますか?

(冒頭写真は内容と全く関係ありません(汗)。本日見かけた雪だるまがかわいかったので載せてみました。)

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