2014年1月7日火曜日

0691 急性膵炎と聞いて昔体験した激痛を思い出した日


もの書き写真堂の好きなアーティスト・ナノ(nano)が12月2日頃から年末まで、急性膵炎で入院していたとのニュースを昨日(2014年1月6日)、ナノ本人の復活ツイートで知りました。
そういえば、全然つぶやいてないなぁとは思っていたのですが、ツイートをさかのぼってみると、活動休止通知のツイートおよびオフィシャルブログを見逃していたことに気づきました。

それにしても急性膵炎とは・・・。
もの書き写真堂も十数年前に体験してまして、そのときの激しい痛みと言ったら!
みぞおちから背中にかけて槍か何かで突かれたような激痛がずっと続くのですが、それを思い出して思わずみぞおちに手を当ててしまいました。
今でも時々そこからもわ〜っと痛みが湧いてくると、慌てて薬を飲みます。

急性膵炎で入院するくらいですから、おそらくナノもこの激痛に襲われたのではないかと思われます。大変な目に遭っただろうなぁというのは想像に難くないです。
でも、対処が早かったようで何よりです。1ヶ月の入院というのも正解ですね。よい病院、お医者様に恵まれたのでしょう。

もの書き写真堂は、
  • 激しい嘔吐も伴うため家族に食中毒を疑われるも、症状があるのはひとりだけだったので「どうせ自家中毒、寝てれば治る」と放置される。
  • 痛くて自力で病院行けず、そのまま自宅で寝込む。
  • 数日して痛みが和らいだのでとりあえず近所の個人病院に行くと、1ヶ月入院したほうがいいと言われる。(診断書はもらわず。)
  • 職場の上司に入院の件を相談するが、歩行など見た目は普通だったので「大げさ。それに1ヶ月も休まれると困る」と言われ、さらに放置。
  • それでもまだ調子が悪かったので、総合病院にかかり検査。(血液検査とレントゲン)。
  • 検査結果は「急性膵炎を起こしていた」だったが、今更入院してもしかたがないので当面の投薬と、長期の食事制限という指導を受ける。

ずいぶん前なので細部はおぼろげですが、後に何度か病院にかかるたびに書かされる「過去の病歴」欄に記入していましたので、それほど事実からずれていないと思います。
今思えば、開業医の先生の見立てが一番正確で、同僚や周囲に迷惑がかかりますが仕事を休んでもそれに従えばよかったかなぁと。

ちなみにもの書き写真堂の発病のトリガーとなった食べ物は、スーパーで購入したハーブ入り生ソーセージ。これをボイルして食べたのですが(料理したのは家族)、きちんとボイルされていましたし、前述したようにひとりだけ症状が出ているので食中毒の疑いはなさそうでした。
おそらく脂質が多かったのだと思います。以前から脂っこいものを食べると胃もたれや胃痛を起こしていましたから。今思えば、この胃痛は膵臓から来ていたのかも知れません。このふたつの臓器の場所は近いですから。

ところが、食事制限を急激に、しかもかなり極端にやりすぎて栄養失調状態になりました。数ヶ月して髪が抜けてきてびっくり。指ですくとごそっと抜けて、なにやら怪談話のようでした。
病院の管理栄養士の指示どおりにしたのですが、元々食が細いのと消化器系が弱いので、食事制限で限界に近くなった栄養の量ですら摂取できなかったのだと思われます。

当時(十数年前)の急性膵炎患者の食事制限というのは、
  • タンパク質(赤身)を避ける。
  • 脂質を避ける。
  • 糖質を避ける。
  • もちろんアルコール類は厳禁。
  • チョコレートなどの油脂の多いお菓子もNG
  • カフェインもNG
  • 野菜はボイルするなど消化の良いものを。生野菜厳禁。
  • 膵臓の組織を回復させるためにタンパク質は必要なのでささみを食べること。
  • 魚もタラなどの白身魚を薄味で。
もう、スカスカなメニューになりました。米やパンなども糖質という考え方でしたので、これも量を減らしました。おおよそ糖尿病患者さんと似たような献立ですね。たしかにこちらも膵臓がらみですし。

でも、元の食生活に戻すと胃もたれや、みぞおちに弱い鈍痛が出るなどの症状がありましたので、食事制限を緩めにして今に至ります。漢方を取り入れたことも良くなった一因だと思います。

今現在も、脂っこいものや生野菜は避けていますが、全く食べないわけではありません。少量なら大丈夫ですし、油を使わずにヒレカツ風なものを作ったりして工夫していますから「味気ない」ことはないです。

周りに急性膵炎を体験した人がいないので、一度の発症だけですむか慢性化するのか、何がその分かれ目になるのかは不明ですが、もの書き写真堂の場合は慢性化したようでした。
しかし、2,3年前に医者にかかったときに言われたことは、慢性膵炎だからといって膵臓がんになるとは限らないということでした。膵臓がんも激痛らしいですし、気づいたときには「余命半年」というほど急激に悪化する病気です。

ともあれ、急性膵炎は食事に気を付けていればそうそう再発することはなさそうです。急性膵炎発病の際には厳格な食事制限は大事ですが、先に書きましたように安定してきたら長期間の制限しすぎは要注意です。自分の体質を主治医に説明し、病院の指示を受けたうえで変更したほうがいいですね。それと睡眠などの休養も大事ですよ。

みぞおちから背中に抜ける激しい痛みと嘔吐などの症状が出たら、我慢せず病院に行きましょう。医者から「入院して養生」と言われたら、仕事などはいったん脇に置き医者の指示に従うのが、後々慢性化させないためにも吉です。

どなたかのご参考になれば。

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