2015年1月22日木曜日

1015 猫が突然、涙目と糸引くよだれを!お香が原因?

またまたくだんのお騒がせ猫が具合を悪くしました。(2015年で13歳になります。)
夕方、ふと見ると右目が涙目、左側の口のあたりから5〜7センチほどの透明で粘り気のあるよだれをつららのように垂らしていました。
その異常事態に気が動転したものの、よだれを拭き取り、まずは買い主が落ち着かねばと30分ほど様子をみました。

しかし、涙目は治まらず、つららのように垂れ下がることはなかったものの、絶えず口をぐちゅぐちゅ言わせて唾液を飲み込んでいました。
これはもう動物病院に連れて行くしかないと判断。ケージに入れるストレスはあるし、帰宅したらしたでもう1匹の猫が病院のにおいを付けてきた猫を数日威嚇するのも覚悟せねばと思いました。


病院で順番を待つこと1時間。
体重も測定できる診察台に乗ると5.8キロ。これは以前、激やせしてから変化なしです。
まずは先生にこれまでの経緯を話します。

1月18日
・昼過ぎにお香を焚く。猫を飼う前から月に1,2度線香を焚く習慣があったが、ここ最近は数ヶ月に1度くらいお香を焚く程度。7センチくらいの短いものでそれを半分または1本焚く。
・夜、寝室のベッドに猫がやってきてしばらくすると顔をしかめて居間へ移動してしまった。(注:いつもベッドで一緒に寝る。)

1月19日
・夕方に猫をみたらよだれと涙目。それ以外の症状は無し。治まりそうになかったので病院へ。
・この日の朝から夕方まではほとんどいつもどおりに寝ていたので症状があったとしても気づかなかった。
・異物の経口摂取の可能性は低い。
・もう1匹の猫には異常なし。

診察した先生の話では、まず末梢神経の麻痺はないとのこと。鼻水や発熱がないので猫風邪の疑いはなさそう。考えられるのは何かの中毒で苦みを感じてそれを出そうと唾液が増えた、涙目になった。以前からあった歯茎の腫れがかなり大きくなっている(歯茎が充血して赤くなっていた)、別の歯も悪くなっていて根元が欠けているからやがて抜けるだろう。この口の中の異常によって唾液が増える、それを飲み込めなくなって外に垂れる。
考えられるのは以上のことだと説明を受けました。

先生は「お香が原因かどうかは不明だが、もう1匹が反応しないのはそれぞれの体質によるかもしれない」ということでした。
「お香を焚いている間ではなく、かなり経過してから症状が出るというのもどうなのでしょうか?」と確認したところ、「お香は煙といっても微粒子だから、空気中や床面、布などに付着して残ったものを吸い込んだせいとも考えられる」とのこと。

今回はとりあえず様子を見ることになり、薬も処方されませんでした。

帰宅してまずやったことは、猫の体を拭くこと。少しでも病院や抑えていてくれた助手の人のにおいを取ることでした。抜けた猫毛でこすったり、買い主のにおいをこすりつけたりしました。
今回は帰宅直後からもう1匹に「フー!シャー!」されたものの、翌日には殆どされなくなり一安心。

翌日の1月20日に買い主がやったことは、在庫のお香をすべて捨てる。寝室の天井、壁、床を拭く。しばらく窓を開けて換気する。ベッドのシーツなどをすべて交換する。カーテンも洗う。殆ど大掃除でした。24時間換気システムが入っていますので、それはそのままです。(そういえばお香を焚いているときも換気システムは回っていたのですけど。)

1月20日は終日、口をぐちゃぐちゃ言わせて唾液を飲み込んでいました。そのせいか、水をあまり飲みませんでした。ごはん(カリカリ)は少し食べていましたが、いつもの半分以下です。
好物のねこ缶はぺろり完食だったのが幸いです。すこし水でゆるくしましたので水分補給にもなりましたし。
寝ているときはよだれが垂れるらしく、口の端からほっぺたにかけて、そこから首を伝って胸元まで流れた跡がありました。寝ていたタオルにもよだれの跡が。
鼻は詰まっていないので、呼吸は平常時と同じゆっくりです。

1月21日は朝から蛇口の水をせがみ(この猫の習慣です)、少し飲んでいました。水を増やしたねこ缶を完食、少ししてからカリカリも食べていました。19日から21日にかけて、排尿の回数は半分くらいになったような気がします。排便はもともと便秘なので影響が出ているかどうか、これから何日か観察しないとわかりません。

猫の中毒について調べてみると、エッセンシャルオイル、アロマオイルなどは重篤な症状を引き起こし、最悪死に至るということでした。お香や線香についてはあまり記述が見当たらず、ファブリーズで下痢や吐き気が起きた(使用をやめたら止まった)という記述をみかけました。

猫は人間以上ににおいに敏感ですし、腎臓も弱い生き物です。肝臓での解毒作用も人間や犬並みではないらしく、ものによっては体に溜まりっぱなしになるので中毒症状が治まらないということもあるそうです。
お香もアロマオイル同様、香りに関わるものですから使わないに越したことはないのかもしれません。今まで出なかったのは、人間も今まで大丈夫なものが突然アレルギー症状を起こすのと同じかもしれませんね。

また、猫は人間の感情の変化にも敏感だと言われています。買い主が悲観的になってはいかんというのは以前の経験からも明らかですので、ここはいつものように平常心で生活していこうと思います。

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